会長挨拶

庄島 正明

第23回NPO法人 日本脳神経血管内治療学会
関東地方会学術集会

会長 庄島 正明

帝京大学医学部脳神経外科学講座 教授

今回のテーマは「楽しく学ぶ。」です。

血管内治療では年々新しく登場する治療器具に関して情報をアップデートしつづけていかなければなりません。また、脳卒中や脳血管病変の治療に関しても毎年数多くの研究が報告されてつづけており、エビデンスがアップデートされていきます。よりよい治療を患者さんに提供するため、私達は新しい知識や考え方を取り入れて、行動に反映させていく必要があります。そのためには継続的な学習が必要となりますが、ひとりですべて勉強しようとするのは無理がありますし、日々の業務の中でやる気を継続するのは容易ではありません。

どうすれば、楽して、楽しく学べるかと考えてみますと、発表は1つのモチベーションになりそうです。学会発表の準備にはかなりの勉強が必要となりますが、声を響かせて発表すれば、日々のストレスも雲散霧消します。いいマイクと音響を準備しますので、是非「1曲」いれて会場を盛り上げて下さい。また、国内学会では発表後の拍手は一般的ではありませんが、本会では、カラオケ同様他の人の「歌」に拍手をして盛り上げて下さい。

また、ひとりひとりが勉強できる範囲が狭くても、多くの人が協力すれば、広い範囲を楽して学ぶことができます。皆様の発表に1つ、明日みんなに話したくなるような知識をいれてください。また、知識を楽して吸収できるようなセッションを企画いたします。

勉強の体験が喜びにつながるように、様々な工夫を凝らします。閉会式終了後の懇親会では「クイズ大会」を計画しています。

ひとりではつらい勉強も、みんなが少しずつ蓄えた知識を共有し、互いの努力をたたえ合うことができれば、「楽しく学ぶ。」ことができます。そのための発表の場、体験の場、情報収集の場、懇親の場を、様々な工夫をこらして準備いたします。

第22回の地方会で好評だった夜の血管内ゼミナールは、企業主催の様々なデバイスに関する知識を効率的に勉強できる機会です。ディスカッションよりも聴講がメインであり、WEB開催との相性が良好です。本会は、会員同士の学術的交流を促進すべく現地開催します。

時節柄、脳卒中の患者さんも増えてきております。皆様のご健康が守られますよう心よりお祈り申し上げます。

会場で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

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